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タイトルは物悲しい。
探すのがしんどい古い話も、まとめて一冊にしてくれることが多くて嬉しいわ。

今日のもほもほ本は、

幸せな哀しみの話―心に残る物語 日本文学秀作選 (文春文庫)幸せな哀しみの話―心に残る物語 日本文学秀作選 (文春文庫)
山田 詠美

文藝春秋 2009-04-10
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これですよ。

この本の中に載ってるのの、選び方を見ると、山田先生もある意味腐女子じゃないかと思うんだわ。
赤江先生の『ニジンスキーの手』と、『クリストファー男娼窟』が載ってるのだわ。

男女より男男のほうが切ない話が多いような気がするのは何でかなwww
2009.04.16 (Thu) 14:52
今日の失敗 450円が痛い。

それで、ブックオフで


猟奇文学館〈1〉監禁淫楽 (ちくま文庫)猟奇文学館〈1〉監禁淫楽 (ちくま文庫)
七北 数人

筑摩書房 2000-11
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があったから「これは!!」って、中身を見ずに買ったら、
ところどころに、鉛筆で線ひいたり書き込みがされてるんだよ。

8作品載ってて、皆川博子先生のと赤江瀑先生のに書かれてた。

目的の谷崎先生の『天鵝絨の夢』が無事だったから、まだ気分的に助かったけど、
痛いよ。


古本はよく見て買う。。。今日の教訓でした。
2009.03.27 (Fri) 19:40
「節分の頃のこと」6
使い古しのネタが今回も回っています。
こういうのがワンパターンなんだよね。。。たはは。



続き





「直くん、何してたの。早く座って」
福助にせかされながら、一番最後になってしまった直衛は、急いで食卓についた。
「まずは、戦の前に軽く腹ごしらえといきましょう」
先生の合図で手を合わせ「いただきます」をし、箸を手に取る。
「あれ?巻き寿司が切ってありる」
巻き寿司を丸ごとかじるものだとばかり思っていたのに、食べやすいサイズに切られている。
「ふふふ、直君用にとってあるけど、どうする?」
福助が棚から、丸ごと一本のままの巻き寿司を出して見せた。猫達と先生が、意味ありげな視線を交し合っている。
「先生はしないんですか?」
「僕ですか? 胃が小さいから、飲めなくなるといけませんからね」
「それじゃ、俺様が一口で……」
横から巻き寿司に手をのばそうとした熊が、三毛猫に手をしばかれる。
「恵方は、今年は北東北ですから、あっちですよ」
にこやかに微笑みながら、福助は部屋の角の方を指差した。
「でも、僕だけ悪いですよ」
「なに言ってるんだい。初めてなんでしょ?やってみたくないの」
「うちの田舎じゃやらないから、興味はあるんですけど……口に入るかな……」
「大丈夫だよ。ばぶっと、いっちゃえったら」
黒猫に唆され、直衛は巻き寿司を掴んだ。
「でも……」
「男らしくないね、さっさとしなさい」
うじうじと巻き寿司を握り締めたまま思案していた直衛は、先生の声を聞き、思い切って巻き寿司にかぶりついた。
「喋っちゃいけないんだよね」
「太いけど、口から放してもいけないんだよ」
猫たちが、横で見ながら、くすくす笑っている。
思いのほか太い巻き寿司が口にはばかり、海苔が上あごに引っ付いて、直衛の目から涙があふれそうになった。
「頑張れ!直君!」
応援しながら、なぜか福助が写真を撮っている。
「うぅ……」
「もういいから、やめても問題はないのだよ」
止めに入る先生の声に、直衛はむきになって口を動かした。
涙ながらにほうほうの体で丸ごと食べきると、袖で涙をぬぐった。
「願い事をするのも大変ですね」
安心してと見回した食卓の向こうで、熊が背を丸くして俯いている。
「熊さん、どうしたの?」
三毛猫に背中を叩かれ、熊がいきなり立ち上がった。
「わりー。ちょ、ちょっとトイレ……」
慌てて、台所の外に走り出ていく。
「どうしたんですか?」
熊の行動を不思議がる直衛に、黒猫が太巻きの輪切箸でつまみあげ見せ、福助が笑う。
「あいつ初心だから。ねぇ先生、意外と太いのいけましたよ」
「司君は恥ずかしがってやってくれなかったから、新鮮ですね」
司とは、直衛の前に下宿していた学生の名前だ。
「何が初心で、新鮮なんですか」
くすくす笑う黒猫と福助を、直衛は軽くにらみつけた。
「ま、聞かないほうが花だと思うよ」
「知りたきゃ、先生に聞きなよ」
「先生、なんなんですか?いったい」
「先生だって、楽しんでたんだから、答えられるでしょ」
黒猫に横目で見られて、微笑んでいた先生の眉間に、しわがよる。

「お前たち、馬鹿のことはこれくらいにして、さっさと片付けて、豆を撒くことにしましょう」
氷のような一言に、一同は肩をすくめると、黙々と寿司をほおばった。


続く
2009.03.09 (Mon) 14:33
「節分の頃のこと」5
かなり間が開いてしまいました。


前からの続き


洗面台から降りたものの、その場にへなへなと座り込み泣き続ける青年に、直衛は自分の着替え用のジャージを渡した。
「ことりあえず、これ着て」
「……」
しゃがみ込んだまま動こうとしない青年を、無理やり立たせる。
ああ、誰か来たらどうしよう。友だちを連れてきただけでも、福助に、知らない人間を家に上げてと怒られたことがある直衛は、正直、焦りだしていた。こんな裸の青年を見られたら、叱られる上に先生にも勘違いされる。
「……これなに? 」
ジャージを手に持ったまま、青年は途方にくれるように聞いてきた。
「服だよ」
「ふくって? 」
「馬鹿なことを言ってないで。早く着ないと風邪引くから」
「今、馬鹿って言った……」
また目に涙を溜め泣き出しそうになる。
「言ってない、言ってないから」
「……怒った……」
「怒ってもないから。……もう、早く着て……」
「怒ってる……」
猫以上に話が通じない青年に、直衛は正直、いらいらしていた。
「ああ、もう!着物なら着方わかる?」
先生に悪いと思いながらも、先生の浴衣を取ると、立ったまま泣いている青年に着せ掛けた。
「おじいちゃん臭い……」
「いいから、文句言わない」
「怖い……」
無理やり浴衣を着せる。洗面所の外の廊下の様子を、顔だけ出して窺がい、誰もいないのを確かめると、青年の手を引き二階の自分の部屋に急いだ。

部屋の真ん中に置かれた炬燵に座るように促すと、「いや……邪悪な気を感じる」青年は泣きながら怖がって炬燵に近寄ろうともしない。
「松下さん、この子寝かせて!!」
直衛のお願いに、いきなり立ち上がった炬燵が、青年に赤い光線を浴びせかけた。
「いやっ……」
小さく悲鳴を上げ、青年が倒れる。

「直衛!どこにいるの?」
下の階から呼ぶ声に返事をすると、倒れた青年を炬燵に預け、直衛は呼ばれている台所に急いだ。


続く
2009.03.07 (Sat) 01:20
ゆっくりと流れる時間の中で。
化け物といったら、高堂さんに悪いけど、
いきなり出てくる人なんだもの

家守綺譚 (新潮文庫)家守綺譚 (新潮文庫)
梨木 香歩

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がさがさした物がここのところ多かったから。
ジャンル的にミステリーやサスペンスがマッタリしてたら、
読んでて飽きちゃうだろうから、仕方ないのだけど。

内容は有名な本だから、私が説明するほどもないでしょう。
www綿貫さんは、高堂さんに好かれてる
よほどこの世間離れした世渡り下手な友だちが心配なんだろうね。
手元において、本人にわからないように、なにくれとなく世話焼いて。
最後、戻ってきてくれて嬉しいんだろうけど、淡々としてるんだよねwww
好きだわ




こういうゆっくりとした流れで、今市子先生が挿絵をかいてくださるようなの、
書ける様になりたいねぇ。
なんて、田舎でいただいた蕗のとうを揚げながら、思ったりもしてみる。

天ぷらになにつけよう、大根もすらなきゃ、なんて考えているうちは、無理だろうねw





2009.02.18 (Wed) 18:43